RES-P工法(細径鋼管による鋼管杭工法)

res-p工法

細径鋼管による小規模建築物向け鋼管杭工法

RES-P工法は、戸建や店舗などの小規模建築物向けの鋼管杭工法で、広く流通している細径のパイプを使用する為、鋼管杭工法の中でも費用を抑えられる工法になります。

概要・適用範囲

工法種別 地上3階以下、高さ13m以下、延べ面積1,500㎡以下(平屋に限り3,000㎡以下)、高さ2m以下の擁壁等
適用地盤 粘性土、砂質土
適用外地盤 ピート地盤(高有機質土)、液状化の可能性が高い地盤
パイプ径 48.6mm
パイプ肉厚 2.4mm
最大施工深さ 14.0m以下(継手2箇所以内) ※パイプ長さ7.0m
適用基礎構造 長期設計荷重度が50kN/m2以下の布基礎もしくは80kN/m2以下のべた基礎
第三者認証 ・建築技術性能証明 GBRC 性能証明 第04-02号 改9

地盤調査を実施し、基礎下2mまでの地盤強度が以下の表に示す条件を満足する地盤に適用できます。

基礎の長期接地圧
p(kN/m2)
地盤の極限支持力度
qd(kN/m2)
基礎下2mの平均WSW
(kN)
p ≦ 30 60 以上 0.50 以上
30 < p ≦ 80 90 以上 0.75 以上

RES-P工法とは

res-p工法

RES-P工法(レスピー工法)は、パイルド・ラフト基礎工法の一種で、軟弱地盤にパイプ(細径鋼管)を貫入して、地盤がもともと持っている支持力と、貫入させるパイプの支持力の複合作用で地盤を補強して沈下を防ぐ、小規模建築物向けの地盤補強工法です。
小規模建築物の地盤改良では、施工性やコストの問題で採用できる工法に大きな制約がありますが、RES-P工法では、広く流通しているパイプを使用し、残土コスト不要、短工期などによって施工コスト低減を図るとともに、小型施工機を使用することで、施工性の向上を図っています。

RES-P工法の特長

費用を抑えられる(安価な材料・残土処分不要・短工期)

res-p工法材料

RES-P工法は、広く流通しているパイプを使用する為、材料費を抑えることができます。 また、細径鋼管を使用する為、残土処分が不要であり、セメント杭のように養成期間が不要で、工期が短くて済みます。

軟弱層が厚い地盤にも適用できる

軟弱層が厚い地盤にも適用できるres-p工法

自沈層(WSW≦1kN)が10m以上堆積している地盤でも適用可能です。 最大で深さ14mまで適用可能です。

狭小地でも施工可能

小型施工機を使用する為、狭小地でも施工することが可能です。

平面地盤補強(C地盤)として設計可能

res-p工法の基礎設計

直接基礎(未補強)と同一の基礎を採用できます。基礎の詳細な構造計算が不要です。

擁壁近傍での施工が可能

直径48.6mmの細径鋼管を使用するため、地盤変位を生じません。

建築技術性能証明書を取得

res-p工法建築技術証明書

RES-P工法は、高品質の証である日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得した工法です。
(GBRC 性能証明 第04-02号 改9)
1棟毎に、厳格な品質管理・施工管理を行っています。

RES-P工法の施工手順



1.施工機本体の位置設定~パイプの建て込み
施工機を貫入位置に設置し、パイプの建て込みを開始します。パイプの頭部に貫入装置のロッドをセットし、パイプ芯位置にパイプを建て込みます。

2.鉛直度調整
パイプの垂直性を、リーダーを鉛直にすることにより保ちます。

3.回転圧入
貫入装置の圧入力および回転力により、パイプを貫入します。

4.貫入深さ確認
パイプの貫入深さおよび貫入抵抗を記録します。 設定した深さ、本数を貫入させたら完了です。

➝ パイプと基礎の関係
パイプの貫入深さおよび貫入抵抗を記録します。
パイプと基礎本体は地震時の水平力などをパイプに与えないために一体化せず、パイプ頭部は根切り底から捨てコンクリート下端までの間に納めます。

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