柱状改良工法

柱状改良工法

もっとも一般的で実績のある地盤改良工法

柱状改良工法は、住宅などの小規模建築物から、中層マンションや工場などの中規模建築物まで適用できる、もっとも一般的な地盤改良工法です。

概要・適用範囲

適用建築物 小規模建物(地上階3階以下、高さ13m以下、軒高9m以下、延べ面積500㎡以下)、中規模建築物、河川築堤・護岸の基礎、道路・盛り土の沈下防止、土留め・止水壁、擁壁・看板の基礎
改良径 400~1,200mm
最大改良長 12m
対象地盤 砂質土、粘性土
注意が必要な地盤 腐植土、ローム(pH値が4以下の酸性土)

柱状改良工法とは

柱状改良工法施工風景

柱状改良工法(深層混合処理工法)は、小・中規模建築物向けの地盤改良工法で、現地の土とセメント系固化材を混合して、地盤内に柱状の補強体を築造し、建築物を支えます。
もっとも一般的な工法なので、多くの地盤業者で取扱われていますが、シンプルな工法であるがゆえに施工業者の経験値や、技術の差が出やすく、沈下事故発生率が高い工法でもあります。

柱状改良工法のメリット

一般的な工法であり、多くの地盤業者で取扱われています。もちろんサムシングでも多くの実績がある工法になります。

工事の費用を抑えられる

シンプルな工法である為、地盤改良工法の中でも費用を抑えられる工法の一つになります。

建築技術性能証明

柱状改良工法は、掘削翼によって掘削し、現地の土とセメント系固化材を混合・撹拌して柱状の補強体を築造しますが、撹拌翼の大きさや形状の違いによって軸径や品質が異なる補強体を築造することができます。
この性能を証明することで、建築技術性能証明を取得することができます。
サムシングでは、くし兵衛工法コラムZ工法など、柱状改良工法でも建築技術性能証明を取得した工法を取り扱っています。

支持層がなくても施工できる場合がある

柱状改良杭は、杭の先端を固い支持層まで到達して得られる先端支持力と、補強体の周面で得られる周面摩擦力によって建築物を支えます。
柱状改良杭は軸径が大きい為、周面摩擦力も大きくなり、地盤によっては支持層がなくても周面摩擦力だけで、建物を支えることができる場合があります。

柱状改良工法のデメリット

柱状改良工法は最も一般的な工法であるがゆえに、デメリットも多く、それを改善する為に多くの工法が開発されてきました。また、デメリットは地盤業者の施工・管理能力によって大小あり、改良後の沈下事故などが起きるリスクもあります。

固化不良のリスク
柱状改良工法は、現地の土とセメント系固化材を混ぜ合わせて補強体を築造する工法です。セメント系固化材には、固化し難い土が種々あり、特に酸性が強い土はセメントの固化を阻害します。火山灰質粘性土(いわゆるローム)や腐植土などは酸性が強く、多くの地域で蓄積しています。固化し難い土質に相性の悪いセメント系固化材を使用すると、固化不良を起こし、強度不足から、建物の不同沈下を引き起こす要因になります。
六価クロムが発生するリスク
土とセメント系固化材を混合し、セメントの焼成過程で酸化されて、六価クロムは発生します。通常は固化するセメントに取り込まれる為、固化後に六価クロムが溶出することはほとんどありませんが、固化不良が起こると、六価クロムが溶出することがあります。 六価クロムが溶出するような土質では、事前に土と固化材の相性を確認する六価クロム溶出試験を行い、環境基準をクリアできる固化材を選ぶ必要があります。

サムシングで施工する柱状改良工法の特長

サムシングは柱状改良工法の施工実績が多く、地盤の可視化機能や施工管理・品質管理体制によって、高品質で高効率、費用を抑えた施工が可能です。

GeoWebシステムにより改ざんが防げる

geowebシステム

サムシングではGeoWebシステムにより、現場から施工データをサーバーへダイレクトに送信!
データが直接サーバーに保管され、施工データがそのまま作成された報告書に入る為、データの改ざんがありません。
このようなシステムを導入していない会社では、施工データが改ざんされるリスクがあります。

地盤可視化機能

サムシングでは、全ての施工機に施工管理装置が付いている為、施工深度やセメント流量など施工状況を数値化し、地盤を可視化することが可能です。
地盤の状況を確認しながら施工できる為、高品質の地盤改良が可能となります。

サムシングの施工管理装置

最適な地盤改良設計

サムシングの地盤改良は、専門技術者がムダのない最適な地盤改良設計をするので、費用を抑えて工期短縮、安定した品質が実現します。

固化不良や六価クロム対策

サムシングでは、現場の地盤調査データや蓄積された膨大な地盤調査・改良データから、固化不良を起こす可能性がある土質では、事前に配合試験を実施して、相性の良いセメント系固化材を使用するなどして対策します。六価クロムが溶出するような地盤では、施工前に六価クロム溶出試験を実施し、土壌環境基準以下であることが確認されたセメント系固化材を使用します。
六価クロム対策を最も重要視される場合には、エコジオ工法やSFP工法などもご提案することが可能です。

SFP工法は腐植土もOK

柱状改良工法の施工手順

柱状改良施工手順

1.杭芯セット
施工機を移動し、所定の打設位置に合わせます。

2.掘削開始。セメントミルク注入開始。
先端翼を回転させて掘削を開始します。掘削と同時にセメントミルクを撹拌注入していき、所定量のセメントミルクを注入しながら掘削を進めます。

3.引き抜き
所定深度に達したら先端処理を行い、撹拌混合しながら先端翼を引き抜きます。

4.打設完了
杭頭部を入念に行い、完了。

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