SFP工法と柱状改良工法の比較
スクリューフリクションパイル工法(以下、SFP工法)は、小規模建築物を対象のセメントミルクを使用した地盤補強体の新工法です。
ここでは同じく小規模建築物の地盤改良工法として主に使用されている、柱状改良工法と比較します。
優れた支持力
SFP工法は先端底面には掘削刃(鋳造品)、杭の周囲には螺旋状の節を形成することによって、 柱状改良工法より非常に大きな支持力確保が実現しました。そのため、補強体の軸径を細くしつつ、 従来の柱状改良工法と同等の支持力を維持することが可能となりました。
安定した品質
固化材と現地の土を混合撹拌して築造する従来の柱状改良工法では、土質毎に発現強度のばらつきがありましたが、 SFP工法は土と混合せず、セメントミルクによって築造するため、土質によらない安定した品質の補強体ができます。
腐植土でも施工可能
SFP工法は、固化材と現地の土を混合しないため、腐葉土でも施工することが可能です。(腐植土の範囲は摩擦力を考慮しません。) 砂質土(砂礫含む)、粘性土、腐植土で施工でき、事前配合試験も必要ありません。
※腐植土は植物が腐敗して繊維質を多く残した酸性の土で、柱状改良工法など現地の土と混合させるセメント系固化材では相性によって、固化不良が生じるリスクが発生します。SFP工法は土と混ぜない補強体であるため、補強体が固まらないといったリスクはありません。
残土処理コスト大幅削減
SFP工法は、柱状改良工法と比較して築造する杭の軸径が小さいため、残土をほぼ排出しません。したがって、残土処理にかかる産業廃棄物処理費用が不要になります。
また残土が出ない分、周辺地盤を押し固めるため、側壁が強固になります。
柱状改良工法に代わるSFP工法
柱状改良工法より支持力、品質、土質の条件、コストに優れたSFP工法は、施工手順も容易であることから、施工時間を短縮することが可能です。
またSFP工法は、柱状改良工法でお使いの施工機に、専用のケーシングと先端掘削刃のみの実装で施工できるため、導入しやすい工法となっています。
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