竹が地盤に及ぼす影響
全国各地の津々浦々に生育している竹。 竹は良くない地盤を見分ける為の指標の一つと言われていますが、これは竹の地上に出ている部分ではなく、地中部分が密接に関係しています。 竹の地中部分がどうなっているのか、それにより地盤に対してどのような影響が出るのかを、少し深く掘り下げてお話しします。
まず竹とは、分類的にはイネ目イネ科タケ亜科に属する木と草の中間のような植物で、日本全域に生息しています。
増え方は種子ではなく、地下茎を広げる事によって生育域を拡大していきます。 地下茎を経由して親竹から栄養分が供給されるので、暗い場所でもぐんぐん成長する事が可能で、ピークでは1日1m以上成長する事もあります。 地下茎も1年で最長で5m伸びた事例があるとの事ですから、竹はすさまじい繁殖力・成長力を持つ植物だと言えます。
このすさまじい繁殖力・成長力は建物を建てる場合大きな脅威となります。
まず竹林を造成して建物を建てる場合、地下茎が残っているとそこから新たな竹が生えてきてしまう為、全て取り除く必要があります。
敷地内の下の地下茎を取り除いただけでは不十分で、周囲の竹林から敷地内に地下茎が侵入してくる恐れもある為、溝を掘ったり、トタン板などで地中に仕切りを設けたりする対策が必要になってきます。
「竹が生えている事によって斜面の土が安定するので、地盤は安全なのではないのか?」という質問をいただくことがありますが、答えは×です。
竹の地下茎は網目のように密に広がるので地表面の土を留めておく事は可能ですが、地下茎が存在するのは主に地表30cmほどに集中しています。
つまり、土を留めておけるのは30cm程度でそれ以深をつなぎ止めておく事ができないので、例えば斜面に竹林がある場合などは、土砂崩れが起こった時には竹薮ごとごっそり崩れてしまう可能性が高いのです。
また、竹の地下茎は竹稈(ちくかん)や枝葉より早く枯れる為、枝葉は生きていても地下茎は枯れている事があります。
枯れた地下茎では土を抱え留める力が弱ってしまい、さらに土砂崩れの危険性が高くなります。
特に荒れた竹林内では竹が密生しており、新しい地下茎が伸びにくい為、この傾向が顕著です。
実際に、放置された竹林が土砂崩れで崩壊したという事件が何件も報告されています。
その他にも、竹のある土地は湿気が高い為、生活環境に影響するという情報もあります。
昔から日本の風景の一部として親しまれてきた竹ですが、こんなやっかいな一面も併せ持っていたのですね。
これらはあくまでも良くない地盤を判断する為の目安の一つであり、
詳細な事は地盤調査をしてみないとわからないという事が多々あります。
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